『印度サイの場所。』


ヒマラヤの頂に端を発したインダス川の下流。
そこで暮してきた印度サイのズールーが
長年住み慣れたこの土地を、とうとう離れる時がやってきた。

ここは、ズールーが子供のころから暮してきた場所。
父さん、母さんと水浴びした場所。
ガールフレンドのニジェールと出会った場所。
何から何まで、何から何まで。

そんな大事な場所から、離れなければならないなんて。

それは、この場所のま近まで、人間たちの気配がし始めたから。
ズールーは人間たちが大きらい。
人間たちは、ズールーから全てのものを奪い去った。
何から何まで、何から何まで。

空には、コンクリートの丘。
大地には、ジェット機の影法師。

670mm×520mm

コラージュ、貼り絵(パピエ・コレ)
コピー(複写)
イラストレーションボード
色紙
色ケント紙
タバコ包装紙(マルボロ&ライト)
水彩絵具
色鉛筆
リキテックス
ラッカースプレイ
フエキ糊

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