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凛とした空気の向こうから流れてくる旋律は どこか聴き覚えがあるのに 流れ出すたびにいつも新しい交響曲に似ている それは半世紀も前から私の前頭葉を支配しているかのように 気がつけば朝な夕なに胸の奥のステージで繰り返し演奏されている 忘れたいのに、どうしても思い出せない その曲の名をさがし求めて今日もあの頃に旅に出る 忽忽忽忽 鳴り響くブーツのつまさきの合図で まずViolaが先陣をきった さて今日はどんなSymphonyが奏でられるのだろう |
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kizu 彼女を車に例えると何になるだろう 難しいけれど、差詰めAlfa Romeo Giulietta SZといったところか。 その車名はフェデリコ・フェリーニの「道」の主演女優 ジュリエッタ・マシーナが名付け親となった と聞いたことがあるが定かではない。 一見丹精で優しい面構えをしていながら いざ走り出すと脇目も振らず目標地点に一心に突き進む。 そうかと思うと、上品で滑らかなソファで、 人の心をやさしく包み込むことも忘れない。 自分の気持ちにいつも真直ぐに向かい合う彼女の言の葉は どんな人の心にも真直ぐ入っていき そして浄化する。 澄んだ眼で見るから ありのままの実像が水晶体に投影され おのずとそのモノ、コトの本質を 見通すことも出来るということだろう 「世界のどこにいても 彼女は彼女でしかないんだろうな」 と、なんとなく思いながら 浮島を渡っていった。 |
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