Life as a GARAGE
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mono-oki

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vol-9. 2006.11.16 thu.

『カンボジアへ』

2006年夏。
梅雨明け間近のカンボジアを訪れた。
時差4時間の場所は
時差40年の場所にも感じられた。
カンボジア写真日記。
はじまり、はじまり

こちらより↓
入り口

vol-9. 2004.2.1 sun.

『混雑時進入禁止交差点』

作品用の素材として
ぺしゃんこになった缶を探して
あちこちを回っていたことがある。

最近では、町や区の自治会などが
積極的に美化活動を展開していて
その辺の道端には
空き缶どころか、ゴミひとつ転がっていない。

それでも、近くの駐車場とかを回って
車輪の下に這いつくばって
何個か手に入れた記憶がある。

昨日、信号待ちの車の中で
気づいたことだが
大きい交差点の真ん中には
そのような、ぺしゃんこの空き缶が
たくさん落っこちているのだった。
そこは、交通量が多くて掃除するには危ないし
路面清掃車も守備範囲外。
ぺしゃんこ圧縮度合いも極めて高く
一枚一枚が、紙のように薄っぺらになっていた。

しめしめと思ったが、
いったいいつ取りに来ればよいのだろう。
やはり、交通量の少なくなる夜半から明け方あたりだろうか。

草木も眠る丑三つ時、懐中電灯片手に交差点を物色する
怪しい影を見つけても、決して通報しないでください。
これはあくまでも、街路美化活動の一環なのであるから。

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vol-8. 2002.12.21 sat.

『丸善ランドリー』

木造二階建て、ほぼ正方形。
昔日は、真っ白いペンキを塗られていただろうその外壁は
今は見る影もなく、無垢な木の素肌をさらしている。

数十年来、この店の顔として頑張ってきた看板は
錆だらけになりつつも、今も現役として働き続けている。

「すみません、写真撮らしてもらっていいですか?」
店のご主人に尋ねると、
「店なのか?俺なのか?」
と、不機嫌そうな表情で問いただしてきた。
意表をつかれ、言葉を失った私でしたが
「・・・・・・・・・、両方です」
と答える。
すると、一瞬の間の後、しわくちゃな顔を
一層しわくちゃにさせながら、豪快に笑い出した。
つられて、こっちも笑い出してしまった。

この店の顔と、ご主人の顔がだぶって見えてきた。
建物も一緒に笑い出したような錯角を覚えた。

人も家も、一緒に歳をとるって
こういうことなのだろうか。

ちょっと重いですが廃品の集積としての荒廃都市の現場レポート。いろいろ考えさせられます。いつか行ってみたい場所。
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早いもので、気がついたら、もう2002年も12月半ば。
同じことを、今年始めにも言っていましたが(笑)
なんとかこのコーナーを再開させようと、動き始めました。
引き続き、のんびり、ゆっくり、やっていきますので、よろしくです。
ということで、2002年二回目のUPです。
↑軍艦島へ
vol-7. 2002.12.17 tue.

『瞬間湯沸器』

今回は先程出会ったばかりの、瞬間湯沸器をご紹介。
(瞬間湯沸器って、もしかして死語になっていないのか心配しつつも)

那覇市の波の上裏通りを走っていると、なつかしい機器に出くわした。
外壁から強引に飛び出し、愛くるしい笑みを称えている姿に思わず立ち止まる。

真っ白くオシロイを塗り、ターコイズのアクセサリーをアクセントに持ってきた小洒落た湯沸器。
取り付けられているクリーム色の立て板戸、
荒廃し今にも落ちてきそうな日さし、
うす橙のお化粧をしたかのような戸袋。

そのどれもが、お互いのことを気遣いながら、たくましく生き抜いている。
人間の歳に直すと、70歳。還暦を遠の昔に過ごしただろう御大たちである。

その健気な共同体。諦めながらも、そこに有る人生をその範囲内で楽しもうとしている、
むかしの長屋を彷佛させる。このなんともいえないいい雰囲気に、思わずシャッターを切ってしまっていた。

また何年後かに、必ず再会したい空間のひとつに、今日、出会った。

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vol-6. 2002.1.16 wed.

『CITROEN』

早いもので、気がついたら、もう2002年も1月半ば過ぎ。
こうしてはいられない!?ということで、
またまた、このコーナーを書き始めました。
(一応この真ん中のコーナーは、いろいろな方に、いろいろなことを書いてもらおう!
というのが、コンセプトなんですが、、、引き続き原稿募集中!!)


先日仕事で、離島に行くことがあり、会社の近くの
とある港付近を歩いていると、面白い光景を見ることが出来た。(自分だけかも)
それは、フランス製のシトロエンという車が、港に駐車されてある光景だ。
ただ駐車してあるのではなく、モノオキとして。だ。
渋いブルーグレーメタリックの、CITROEN BXブレーク。
むかし、僕が憧れていた、フランスの王子様(笑)だ。
それが、こともあろうに、港内の駐車場で
船を係留する、太っといロープを入れるための、倉庫に使われていたのだった。
情けない。フガイナイ。いったいどーしてこんなことに?
ノルマンディーで海水浴途中溺れて流されたのか?、
それとも、武装集団に拉致されたのか?
彼の今まで辿ってきた道を、想像しながら
ただ呆然と、立ち尽くすしかなかった。

日頃、廃品を拾って、再生と言っては、
いろいろな作品をつくっている自分だが、
場合によっては、本来の仕事を終えた、「モノたち」は
再生するのではなく、自然な死(スクラップ或いはゴミ集積場等へ)を
迎えさせてあげた方が、幸せなのかなぁ。と
いろいろと、考えさせられる風景であった。

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vol-5. 2001.10.15 mon.

『Vespa』

去る2001年5月、NHK-BS2『真夜中の王国』に
特集してもらった時に、トップカットで、
夜、僕が事務所から出て、廃品素材を物色しに行く際に
カッコよく(?)またがっていたのが、この『Vespa 200』です。
この番組を見てくれた、佐賀県のA-oさんが
「あれ、動いたんですね!廃品じゃなかったんだ!!??」
という驚愕のメールを頂いた、由緒ある(?)バイクです。

無理もないですよ。なんせ、かれこれ10数年乗ってるんですから。
何でこんなに、長い間乗ってんだろ?
自分でも意識して考えたこともなかったけど、
A-oさんに言われて、ふと思ったんです。

車に追突したり、横から突っ込まれたり、走ってる途中に
フレームがまっ二つに折れたり(死ぬかと思った!)
何度、もうコレでダメだ!と思ってきたことか。
でも、その度に、奇跡的にカムバックしてくるんです。
このバイクは。(僕も同じですが・・・)
いろいろ工夫して直してるのは、僕ですが、
その愛情(たぶん)に、いつも一生懸命応えてくれてるんです。

ものを愛する気持ちって、人を愛する気持ちと
似てるような気がしました。(同じにしちゃいかんって)

この先どれだけ乗り続けられるか、疑問ですが「よろしくなっ!」
と、このたよりない群青色のベスパに呟く毎日です。

この日は、ライトの調子が悪く、ファミマで買った懐中電灯をガムテで装着して登場!(爆笑)
泊大橋をバックに、オスマシする愛車P200。

イタリア製のエンジンは絵に描いたような自己中心型。なかなか(全然)言うことを聞いてくれません。

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vol-4. 2001.8.23 wed.

『ポスト』

前世紀に置き去りにされたポストと
十数年ぶりに再会した。
20年くらい前に、四角いポストに破れ
リストラされた円筒形のヤツである。

朱色の学生帽を冠り、真ん丸顔。
おなかは四角くて、開閉式。
コンクリートのような素材に
ダイダイ色のペンキを
何度も何度も圧塗りして
どこか愛らしく、憎めない。

子供の頃、僕はこのポストが大好きだった。
小学校低学年の頃は、背伸びしないと
ハガキを入れることが出来なかった。

交差点のかど、ガジュマルの木の下で
いつも、涼しそうに笑っていた。

今はもう現役引退して、こんなところで
楽隠居してたんだね。

古い友人に、久々に会った僕は、
ごくろうさんと、肩をトントンとたたいた。

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vol-3. 2001.7.18 wed.


『ひろいもの』

梅雨晴れの水曜日。ガーブ川沿いのとある街角を歩いていると、
道端に落っこちている物体を発見した。
これは何だろうとジロジロ見ていたがどうも分からない。
錆びだらけの車輪とそれを木製の土台に結ぶ棒状の部分。
胴体に刻まれているなにやら怪し気なロゴ。
気になりだしたら止まらない性格の僕は
ひとまず、これが完全に廃棄されていることを確認した後
その物体がよっかかっていた電信柱の許可を受け、譲り受けることに成功した。

自宅のガレージに移動後、なおも観察は続く。
だが、具体的な調査結果は出ずじまい。
これが、ミシンの足踏みの部分なのか、
木工作業機の部品の一部なのか、という推察以外には。

それが分かるまでは、何となく、作品にとりかかる気にもならず
ただ、ダラダラと、モッタリとした時間が過ぎていくだけなのだ。
この物体が、過去、だれにどんなふうに使われ
活躍していたのか。とかをボンヤリと妄想しながら。

次回へつづく・・・・・・。

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vol-2. 2001.3.25 sun.

第二回目は家長・山田耕作さんによる「クゥガニクトゥバその1」です。
不定期シリーズで展開しますので、お楽しみに。


黄金言葉その1 
「山ちりねー、海ちっちゃん」

アキサミヨー! デージナトーン!

天然記念物のノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ
が今大変な勢いで減っている。
やんばるでは、マングースや野良ネコ、そして一番危険な動物『人間』が
自然を食い物にしている。
マングースはどんどん北へ行動範囲を広げ、飛べないヤンバルクイナを襲う。
また、ヤンバルテナガコガネは、専門の盗人により、古いイタジイの木を切り倒し
たり、穴を開けたりして破壊され、一匹何十万円で、売られている現状を皆は知って
いるのだろうか?
シリケンイモリやキノボリトカゲがたくさん本土で売られ,激減していることも。
だから、ウリヒャー、デージナトーンなのだ!
動物の悲鳴は,いつの日か、人間の悲鳴になることを知らなければならない。

昔のウチナーンチュは『山ちりねー、海ちっちゃん。」と諺を残している。これは、
山の草木を切り倒すと、海も枯れて魚が居なくなるとの意味です。
自然の関係を良く言い表している、クガニクトバ=黄金の言葉の一つです。
皆さんも、自然を大切にしましょう

次回につづく。

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vol-1 2001.3.20tue.

『RECYCLE≠CYCLE』

んん〜〜〜つっ、いきなり堅い話題ですねぇ〜。
つまんなそう!…まあ、そう言わずに少しだけおつき合いください。
まず最初に、お決まりの広辞苑を引いてみましょう。
リサイタル:独唱、独演会…んっそれはリサイタルだろっ。(失礼)
なんと、リサイクルという言語はのっていないんですねぇ。
外来語だから?でもリサイタルは載ってるのに…。
外来語辞典を引いてみると、載ってました
recycle:廃棄物の再利用。以上。それだけでした。
次にサイクルを引いてみると
cycle:周期、循環期、一巡。
ということでした。recycleという言葉は
cycleにreをつけたという意味で考えると
再循環とか、二巡目、三巡目という意味にもなりそうですね。
たぶん、大昔にはサイクルという概念はあっても
リサイクルという概念はなかったんじゃないかな。
自然のなかでは廃棄物なんてないし
全ては必要なもので、それによって
いろんなものに影響を与えながら循環していく
というのが自然の流れなんだと思う。
リサイクルっていうのは、後から入ってきた
人間が自分たちの都合で勝手に作った
概念なんだろうなぁ…って思うんですけど
みなさんはどう思いますか?


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ここは、いつも自分たちの、身の回りにある
廃品のことを考えながら
今まで使えないと思っていたモノや、汚いと思っていたモノが
視点を変えると、実はまだ使えるとか、意外ときれいだったり
面白かったりするということを
発見していこうと思ってつくり始めました。

ちょっとかたく言えば
地球環境、ゴミ問題等についても、
大袈裟でなく、まじめすぎるでもなく、
気楽に、でも、真剣に考えていこう!
というページです。…たぶん。

今まで、「環境問題」という言葉から逃げていた気がします。
ちょっと、そういう言葉を口にするだけで
気恥ずかしい感じがしていました。
みなさんも、きっと、そうだと思いますが…

でも、そろそろ、そういうことを真面目に
考えていかないといけないんじゃないかな…
と、感じています。

ということで、このコーナーではそんなことをテーマにしながら
毎回、いろいろな人に、いろいろなことを語ってもらおうと思っています。ので、よろしくお願いします。

2001.4.1

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