HARUSAME
あわもり・ハルサメ
泡盛「春雨」
AWAMORI Harusame

ラベルには、那覇市在の宮里酒造所の文字が
旧漢字で標されていました。
ちなみに、電話は1276番
昭和初期のものと思われます。

450mm×300mm

イラストレーションボード

リキテックス、ジェッソ
水彩絵具

色鉛筆・万年筆
パステル

コラージュ

むかしMade in 英国のジンが、薬局で販売されていたように、
泡盛も、江戸や上方で薬用酒として珍重れてきたことを、ご存知でしょうか。
泡盛が純粋なスピリッツ(蒸留酒)として、その真価を発揮したエピソードをひとつ紹介してみます。

江戸時代、薩摩藩が幕府への献上品の一つであった、泡盛が不足した時のこと。
「不足分を、薩摩の焼酎で水増ししてはどうか!?」
という臣下のアイディアに、島津藩主は大いに怒り、
「琉球泡盛は、単なる宴会用の酒とは、中味が違う。
薬用としても、貴重だからこそ、将軍様をはじめ諸候は喜ばれるのだ」
と、言下に叱りつけたというのです。
純粋であるがゆえの、薬用扱い。はるばる遠い南の島から運ばれてきた
神秘性だけでの取り扱いではなかった、といえるでしょう。(つづく)
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