2005
uruma
Filter
Sigarettes
「うるま」
2005

プロジェクトの背景
1960年、琉球煙草によって開発された「うるま」。
この「うるま」パッケージのリニューアルプロジェクトが、2004年から2005年にかけて行われました。
JTとJTデザインセンターの方々との共同作業で行なった
そのプロジェクトの様子をご紹介します。

まず、この「うるま」という煙草が
沖縄で生まれ、沖縄で育った煙草ということで、沖縄の人々に愛着と誇りを持って愛喫してもらえる
パッケージの開発が要求されました。
また、煙草という特殊な商品のパッケージだけに、世紀を跨ぐ普遍性と耐久性を
持たせることが是非必要となりました。
画して、タツノオトシゴのシンボルマークとロゴタイプに
沖縄を象徴する全てのものを投影する作業が始まりました。
沖縄煙草の歴史参照資料
おきなわ煙草
ミュージアム」
by p-suna

イメージの醸成過程


礁池=海の畑:イノーの海

沖縄の海岸線には、昔から礁池(イノーの海)が広がっていました。
イノーの海とは、海の畑という意味で、そこには、貝や海藻、小魚などがたくさん
生息していて、県民にとって生活する上で欠かせない海の資源の宝庫だったのです。
それだけではなく、子供たちはそのイノーで、泳いだり魚を釣ったりエビをとったりと
自然の中の貴重な遊びの場でした。そんな、県民に密着したイノーの海の中に
タツノオトシゴはたくさん生息していました。愛くるしい表情と、陽の光に照らされて
キラキラ光るそのいきいきとした生命感は、大人になった今でも心に焼きついて離れません。
ゴツゴツとがった岩、サラサラの砂浜、どこまでも透明な海水、西の空で真っ赤に光る太陽。
その記憶は私だけでなく、県民一人ひとりの胸の中に永遠に、
大切にしまわれている思い出でだと思います。
このタツノオトシゴのキャラクターには、そんなイノーの海の豊かなイメージを込めています。
また、このパッケージそのものが、
沖縄の人々の心象風景に成り得ると考えました。

封かん紙には、全ての生命の源である大海原が広がっています。その中にウルマの語源である珊瑚礁と、
強烈なエネルギーを発する太陽を中心に添え、ウルマのひとつの宇宙感を表現しています。のびやかに
成長した枝珊瑚の枝々からは、新しい生命(珊瑚の卵)が大海原に向かって解き放たれています。

珊瑚礁の中は、さまざまな生命の坩堝。
この放出される丸い玉は、珊瑚の卵。
美しいその球体はキラキラ輝きながら
自分の居場所を求めて海中を彷徨い歩く。
運良く辿り着いた一握りの卵たち。
そこから、また命が誕生し、
新しいコミュニティーが生まれる。



カラーリングの方向性

沖縄の豊かな自然と人々の情熱を表すウルマレッドを基調としながら、商品名と
 キャラクターにウルマブラックを用い、沖縄の歴史に裏打ちされた誇りや、真摯な気持ち、
また信頼感、普遍性を表現しています。また、ポイントにウルマゴールドを用いて、
商品の品質感とクオリティーの高さ、個性的なテイストを併せて訴求しています。 

うるま・レッド
沖縄の豊かな自然と人々の情熱を表現。また、「うるま」の語源である「サンゴ」の鮮やかな色味を再現。
うるま・ブラック
沖縄の歴史に裏打ちされた誇りや真摯な心根を、また、「うるま」という商品に対する信頼感、普遍性を表現
うるま・ゴールド
商品の品質感とクオリティーの高さ、 個性的なテイストを併せて訴求。 
上方のゴールドの5本のラインは、平和、繁栄、友愛、協調、永遠という5つの思いを込めています。
 それと同時に、遥かに広がる水平線を表しており、海の向こう側から幸福が訪れるという
沖縄の言い伝え「ニライカナイ」の物語りを再現しています。


デザインにおける耐久性の考察

カリグラフィーによる表現の、耐久性への配慮としましては、描き文字による大胆さ個性は残しつつ
 も、カスレやハネを抑えたり、強弱のバランスを整え、大胆な中にも細心な注意を払い、ロゴタイプ
 としての完成度を高めていきました。欧文、和文への落し込みも、両面が違和感なく、
しかも同じイメージで捉えられるようにそれぞれの要素一つひとつに、細かい配慮をしています。
 
レイアウト的にも、インパクトを持たせながらも、強弱を必要最小限に抑えて、
耐久性を持たせることを目指しています。

タツノオトシゴのシンボルマークとロゴタイプの持つインパクトを最大限に残しながらも、
無駄を取り払いて、飽きのこないシンプルなフォルムを追求しました。

以上のような点を、心に思い描きながら
「沖縄の、沖縄による、沖縄のためのタバコ『うるま』」を
具現化していきました。
沖縄の人々が、自信と誇りを持って愛煙出来るよう、
「琉球王国=沖縄=うるま島」
という思い入れを
パッケージの中に強く込めています。
  

2004-2005
JTデザインセンターとの共同プロジェクト

Creative staff

Pro&PL&CD.&AD&D&C&I.: Yasuhiko UCHIMA (CREATIVE LABORATRIES&SAG)

C.: Ryujin IE

I.: Mitsuru KUNIYOSHI (WARAKU)

I.: Naruhito MOROMIZATO (CUBIC Design Room)

I.: Takashi KIJIMA (ILLSTORE)

AD&D.: Miyabi AKAMINE(沖縄県立芸術大学

AD&D.: Hiroshi IREI(I-DO Design Office)

Supervised.: Kazuo KISHIMOTO (岸本一夫デザイン研究室)

: Minako ''SHO''SUZUKI

MA.: Takeharu FUKUCHI (SUN AGENCY co.,ltd.)

S-AE.: Masaharu KATSUREN

AE.: Yasuhiro SUETSUGU

: Mitsuru SAKUTAMA (SUN AGENCY co.,ltd.)

(SUN AGENCY co.,ltd.)

C: Rika MIYAZATO (Caritas)

撮影: Akira AGARIHIGA(RECTANGLE)

PD.: Yusho ZAYASU(KINDAI Printing co.,ltd.)

: Satoshi SHIROMA (KOBUNDO Printing co.,ltd.)

CL.: JT/NIHON TABACCO

& JT Design Center

Masahiko TOSAKA

Shunsuke TAWADA

Ad.: SUN AGENCY co.,ltd.

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